ヴェルディ『運命の力』終演

ヴェルディのオペラ『運命の力』を指揮する機会に恵まれました。(→公演の詳細は こちら

一月、ちょうど稽古が始まる時期に緊急事態宣言が発出され、稽古が全て夜に組まれていたこのプロダクションは、もろに影響を受けてしまいました。予定されていた稽古場が閉鎖したり、或いは稽古場の利用時間が短縮されたり…。稽古時間が大幅に削られ、さらに本番の会場でも様々な制約を受ける中、全員で力を合わせ何とか乗り切ることができました。

究極的に限られた時間の中、キャストの皆さんも、この公演のために結成された合唱団のメンバーも、本当によくついてきてくれました。そしてよく応えてくれました(本番での合唱団の心のこもった歌唱は感動的でさえありました…)。ピアニストの河崎恵さんは、情熱的で魅力溢れる演奏に加え、歌手たちがどのような状況に置かれても機敏に反応して、常に我々を支えてくれました(彼女なしにはこの公演の成功はあり得なかったと思う…)。鋭いアイディアとセンスで手際よく舞台をまとめて下さった演出の加藤裕美子さん、そして何よりも主宰の堀内士功さん…。陰で公演を支えて下さったスタッフの方々の存在もありました。「楽しかった」と言うと、ちょっと違うニュアンスで伝わってしまうかもしれませんが、稽古も本番も私にとってはとても幸福な時間でした。

またこのメンバーでご一緒できますように。そしていつかまた、この作品を指揮したい…。

共に舞台を創り上げた大切な大切な仲間たちに、そして何よりも当日会場へと足を運んで下さった皆様に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

2021/04/10 ヴェルディの声研究室第85回公演 @横浜・関内ホール小ホール


s-size) 040.JPG
とある日の稽古場からの眺め。外に見える桜がとてもきれいでした。


s-size) 050.JPG
本番当日、ホール到着。今日も指揮ができることに感謝して大きく深呼吸。大自然のエネルギーを取り入れる。


s-size) 055.JPG
ホール前に貼られたチラシをしばし眺め、いらして下さるお客様に思いを馳せる。


s-size) 035.JPG
開場前。指揮者席からの眺め。


s-size) 030.jpg
昼公演のカーテンコール。この公演、同日二回公演でした。


s-size) 020.jpg

s-size) 025.jpg
ゲネプロ(=ドイツ語のゲネラル・プローベの略。本番通りに行う総稽古のこと)中。舞台袖には、袖で歌う歌手たち(←指揮をじかに見ることができない)のために指揮者を映し出したモニターが置かれています。そのモニターに映っている私。夜公演レオノーラ役の小田嶋薫さんから写真を提供して頂きました。


s-size) 070.JPG
お世話になった楽譜たち。『運命の力』を指揮するのは(序曲以外では)今回が初めてでした。この公演のために楽譜を購入したのが2019年の12月。それから少しずつ譜面を読み進めて…。長い間本当にお世話になりました。